宮下酒造(岡山市中区西川原、宮下附一竜社長)は10日、シャンパン風ビール「独歩 スパークリングビール」を発売する。
ビール酵母の代わりにシャンパン酵母を使用。隠し味に雄町米を使い、まろやかさを出した。少し酸味があるが、軽い口当たりで飲みやすいという。シャンパン酵母の効果で、フルーティーな香りと強めの炭酸が特徴。
330ミリリットル入りで472円。アルコール度数は5%。2万本の限定生産で、岡山県内のデパート、スーパー、酒販店などで販売する。バレンタインシーズンまでの完売を目指している。
近年、スパークリングワインなど、炭酸系の酒が人気であることに着目し開発した。同社は「ライトで泡立ちがよく、女性でも気軽に飲めるのでぜひ一度飲んでほしい」と呼び掛けていた。
宮下酒造(岡山市中区西川原)は、日本酒の国際コンテスト「第4回インターナショナル・サケ・チャレンジ(ISC)」で最高金賞を受賞した純米大吟醸酒を、20日から500本限定で発売する。
商品名は「極聖 雄町米 純米大吟醸 斗瓶どり」。岡山県産の酒造好適米・雄町を使って醸造。もろみ入りの袋をつるし、圧力をかけずに自然に滴る酒を丁寧に集めた。同社は「上品な香りとまろやかな味わいが特徴」としている。
ISCは7月、東京で開かれ、国内の酒造会社が大吟醸・吟醸、純米など5分野に約130点を出品。国内外の有識者約10人が試飲して審査。「斗瓶どり」は純米大吟醸の部で20点中18.5点以上の金賞に唯一選ばれ、最優秀の最高金賞を獲得したという。
720ミリリットル入り5250円(化粧箱付き)。アルコール度は16%以上17%未満。同県内の百貨店やスーパー、同社ホームページで扱う。
岡山大(岡山市北区津島中)は、農学部付属農場で栽培したサツマイモを原料にした「本格焼酎 おお岡大」を開発、同大生協などで販売している。
同大ブランドのアルコールとしては本醸造酒、純米吟醸酒、梅酒に続く第4弾。焼酎に適したサツマイモ「黄金千貫」49%と、国産の米と米こうじ51%をブレンド、宮下酒造(同市中区西川原)が製造した。
昨年秋に収穫したイモ約3トンを使い、初回は約3千本を出荷。イモの風味と、米焼酎のようなまろやかな口当たりが特長。同大農学部の斉藤邦行教授は「『岡大』の名を冠した商品を通して、大学の活動の情報発信につながえたい」としている。720ミリリットル入りで1575円。岡山県内の百貨店や酒販店でも販売するほか、宮下酒造のホームページからも購入できる。
岡山大学の農場で収穫したサツマイモを使った本格焼酎「おお岡大」が完成し、同大学生協やコンビニエンスストアのセブンイレブン岡大前店、岡山市内の百貨店などで販売している。
同大農学部による「おお岡大」ブランド製品は本醸造酒と純米吟醸酒、梅酒があり、焼酎で4品目。焼酎に適したサツマイモ「黄金千貫」を昨年から農場で栽培・収穫。この原料を使って宮下酒造(岡山市中区西川原)が造った。
ラベルには同大の並木をイメージしたイチョウの葉のイラストがあしらわれていた。
焼酎造りに使った黄金千貫を栽培した同大学院生、高越友紀さん(22)は「すっきりして飲みやすい。感無量です」と話していた。
720ミリリットル、1575円。問い合わせは宮下酒造(086・272・5594)
岡山大農学部は研究用に栽培したサツマイモを使って焼酎を造り、販売を始めた。宮下酒造(岡山市)と共同開発している大学ブランドの「おお岡大」シリーズで、日本酒2種と梅酒に続く第4弾。企画に携わった斉藤邦行・農学部教授は「『焼酎はないの?』という声が多かった。これからはセットで紹介したい」と意気込んでいる。
焼酎に適した品種とされる「黄金千貫」を研究用の畑で栽培し、昨年11月に収穫。一般の米や米こうじを合わせて、4、5月に蒸留し、3か月以上熟成させた。イモと米の割合は49対51で、イモノ香りと米焼酎のまろやかさが味わえるという。
岡山大のイチョウ並木をイメージしたラベルで、約3000本生産。このイモをテーマに卒業研究を書き上げたという同大大学院自然科学研究科1年、高越友紀さん(22)は「記念になります。飲みやすくておいしいですよ」と薦めていた。
1本720ミリリットルで1575円。岡山大生協や岡山市内のデパートで販売されるほか、宮下酒造のホームページでも購入できる。
1915年創業の蔵元「宮下酒造」は岡山市中区西川原にあり、清酒「極聖」は地元で親しまれる。その老舗が生んだ地ビールが「独歩」だ。ドイツからブラウマイスターと呼ばれる醸造技師を呼んだ。本場ドイツ仕込みで「独歩」と名付けたが今では岡山産地ビールの「雄」として”ひとり歩き”している。
口に含むとさわやかな苦みが広がり、コクの深い甘みの余韻が舌に残る。のど越しすっきり、くどさはない。濃い黄金色のビールは、大手メーカーの製品と異なる味わいで通ののどをうならせる。
酒造りに重要なのは水だ。旭川の伏流水が約100年にわたって宮下酒造の酒に使われた。85年に選定された名水百選の「雄町の冷泉」(同市中区)と源流は同じ。江戸時代に岡山藩主・池田家の御用水として茶の湯に使われてきた名水だ。
その名水が「独歩」を生んだ。材料にこだわり、ドイツから麦芽やホップ、酵母を輸入する。おいしいビール造りに妥協はない。
宮下酒造が地ビール造りに乗り出したのは日本酒消費量の低下▽杜氏の高齢化▽ビール製造の規制緩和―といった背景があった。日本酒は冬季に仕込む。しかも当時の腕が不可欠だった。ビールなら、1年を通じて生産できるとの判断も働いた。
「独歩」は多種多様に広がった。今やビール9種類、発泡酒5種類。主力となったピルスナー・タイプはどんな料理にも合う。
地ビール人気にかげりが見え始めた05年ごろから変わり種も開発した。カキに合う白ビール(冬季限定)▽ウナギに合う黒ビール(夏季限定)▽岡山名産の桃の天然果汁を加えた甘い香りの発泡酒▽岡山名産マスカットの天然果汁を使用した発泡酒―など工夫をこらした。
宮下酒造は「ドイツのビールは土地によって味が違う。日本の大手ビールの味は同じ。”独歩”はオリジナルを追及する」と自信をのぞかせる。
「独歩」は岡山市内のスーパーや居酒屋で販売し、インターネットを通じた通信販売でも購入できる。問い合わせは宮下酒造(086・272・5594)。
もうすぐ2月14日のバレンタインデー。定番のチョコレートをプレゼントするのもいいが、「今年は違うものを」と考えている人には、宮下酒造(岡山市中区西川原)が冬季限定発売する「チョコレート独歩」(330ミリリットル、420円)がぴったり。
中元や歳暮に代わる季節商品を発掘しようと、06年に開発されたチョコレート独歩。地ビール「独歩」にカカオ風味を加え、試行錯誤の末に完成した。4年目を迎え、県内をはじめ県外への周知も高まってきた。
甘さは控えめだが、しっかりしたカカオの味わいと香りが特徴。ピルスナー、ウィート、ミュンヘンなど7種類の麦芽を原料にして、通常よりホップの量を減らし、カカオエキスを加え、香り豊かでまろやかな味わいとなった。
「”チョコレートらしさ”とビールの融合が難しかった」と同社の宮下附一竜社長は開発の苦労を振り返る。完成してからも改良を重ね、年々品質は向上している。
楽天などショッピングモールにも出品し、ネット販売での注文も年々増えている。
同じく冬季限定発売の「ホワイトチョコレート独歩」(330ミリリットル、472円)も人気商品。ビール生地とホワイトチョコレートを組み合わせ、07年に誕生した。
味が調和するように、麦芽の組み合わせや配合を変え、オレンジピール、カカオエキスなどを加えて完成。ホワイトチョコレート独特のまろやかな風味を残し、後味はすっきりしている。
どちらも1月に発売し、2月中旬ごろまで市場に出回る。冬季限定では、イチゴの香りと甘酸っぱさが楽しめる「ストロベリー独歩」(330ミリリットル、472円)も注目の商品だ。
そのまま飲むほかに、同社は「チョコレートリキュール 愛のキューピット」(250ミリリットル、630円)を組み合わせ、カクテルにする飲み方も提案する。一味違った風味で、よりリッチな気分になる。
「県内の女性が、親しい県外の男性にプレゼントするパターンが結構多い」と宮下社長。話題作りに一役買っているようだ。
開発当初、バレンタイン市場に同業者はほとんどいなかった。しかし、近年は大手他社が参入するなど、競争が激化しているという。
県内外の百貨店、スーパーマーケット、酒店のほか、インターネット(https://www.msb.co.jp/)でも販売している。
義理チョコは減少? 日曜バレンタイン商戦
TSCテレビせとうち ザ・ニュースTSCにて、「義理チョコは減少? 日曜バレンタイン商戦」という特集の中で、チョコレートリキュール 愛のキューピットが紹介されました。あわせて、チョコレート独歩、ホワイトチョコレート独歩、ストロベリー独歩も取り上げられました。