当社のリエンジニアリングについて(2001年7月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下 附一竜

 デフレ社会の中でお客さまの財布の紐がかたく、消費が停滞していることは皆さまご案内のとおりでありますが、 このような経済環境の中でどのように会社経営を進めていけばよいのか、日々頭を悩ませています。 そうした中、当社では「リエンジニアリング」に取組んでいます。

 「リエンジニアリング」とは、業務の根本的改善をめざすことと定義し、会社の業務全般について全面的に見直し、 その上で、新しい顧客満足の向上と競争優位を築く新たな成長路線にのりたいものだと考えています。

 さて、当社のリエンジニアリングの最大の課題は、製造システムの変更です。 すなわち、従来の蔵人による酒造りから、常勤社員による酒造りへの移行です。そのためには、 醸造社員の研修と実地トレイニングによって酒技術の継承が行われなければなりません。

 また、できるだけ機械化、自動化をすすめた微生物管理が必要です。 そこで、自動製麹装置や醪温度管理システムを導入することにしました。 今酒造期より、作業についても、早朝の作業をやめ、できるかぎり週休2日制を目標にしていきたいと考えています。

 ところで、現在「酒造りに挑戦しませんか!」ということで、醸造社員の募集を実施しています。 酒造りに興味を持っている方は応募していただければ幸いです。

 このように、当社のリエンジニアリングでは、従来の業務のやり方を大きく転換しようと計画し、実行しています。 これを成功させることが当面の重要な課題です。 今月は当社の「リエンジニアリング」についてお話させていただきました。

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