新年のご挨拶(2020年1月号)

頌 春
令和庚子二年の新春を迎え、謹んで皆さまのご清福を心よりお祈り申し上げます。

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

昨年、宮下酒造は、「日本と世界の酒文化をつなぎ、本物の酒の持つおいしさと美しさを創り求め、お客様の喜びと幸せに貢献する。」という「会社の使命」を定めました。

さて、本年の最も重要な課題は何でしょうか。伝統産業である酒造業は、伝統に寄りかかることなく、革新を取り入れて絶えず変身していかなくてはなりません。しかも、今日の状況は深刻で、持続的イノベーションでは対応することができない、破壊的イノベーションを必要としている時だと思います。先ずは酒業界の置かれた危機的状況を鋭敏に感受することが必要だと思います。

酒造業はこのままいくと、トインビーのいう「挫折と解体」という歴史のサイクルの最終段階ともいえる道を突き進んでいくのではないかと危惧されます。業界を救う道はあるのでしょうか。宮下酒造は業界のフロントランナーとして、何とか救済の道を探し求めていきたいと思います。「不滅の永遠性」を求めて試行錯誤を続けていくことを決意しています。このことが本年の最大の課題だと考えています。

では、本年が皆さまにとっていい年になりますことを心より祈念させていただきまして、はなはだ簡単措辞で申し訳ございませんが、これをもちまして新年のご挨拶とさせていただきます。

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