新年のご挨拶(2003年1月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

新年明けましておめでとうございます。
2002年には格別のお引き立てに預かり厚くお礼申し上げます。
また、2003年も相変わらずご愛顧のほどお願い申し上げます。

 さて、酒類業界における本年の最大の課題は、9月より始まる酒販免許の規制緩和の問題だと思います。 従来の秩序が大きく変化することが予想され、酒類業界の大変動が予想されます。 私たち、地方の醸造メーカーがこの混乱をうまく乗り切ることができるのか、生き残りをかけた真剣勝負が待っています。

 このような規制緩和も他の業界では、すでに経験され優勝劣敗がすでに決着している業界のほうが多いのではないかと思われますが、 遅まきながら免許制度に守られてきた酒類業界の本格的な戦いは本年より始まるものだと覚悟いたしております。 このような事態になることを数年前より予感し、相当の危機意識を持って準備してまいりましたが、いざ本番となると身震いする緊張感を覚えます。

 要するに、新しい環境に適応することができる、新たなビジネスモデルを早急に構築することが求められていると思います。 激動する経済環境の中においてわが社独自のビジネスプランを早急に構築することが必要であり、なおかつそれを早急に実行することによって実績をあげなくてはなりません。

 時間はありません。スピードが求められています。 リスクを恐れず、勇気を出して挑戦して行かなければなりません。 顧客志向で発想し、アイデアを出し商品開発して行かなければなりません。 全社員が心を一つにして努力し、お客様のお役に立たなければなりません。

 年頭にあたり、思うままに心境を述べさせていただきました。 本年が皆様にとりまして、すばらしい年になりますことを心よりお祈り申し上げております。 どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。

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