毎日新聞

2010年06月08日火曜日 毎日新聞 わがまち 食自慢 地ビール「独歩」岡山市

わがまち 食自慢

 1915年創業の蔵元「宮下酒造」は岡山市中区西川原にあり、清酒「極聖」は地元で親しまれる。その老舗が生んだ地ビールが「独歩」だ。ドイツからブラウマイスターと呼ばれる醸造技師を呼んだ。本場ドイツ仕込みで「独歩」と名付けたが今では岡山産地ビールの「雄」として”ひとり歩き”している。

 口に含むとさわやかな苦みが広がり、コクの深い甘みの余韻が舌に残る。のど越しすっきり、くどさはない。濃い黄金色のビールは、大手メーカーの製品と異なる味わいで通ののどをうならせる。

 酒造りに重要なのは水だ。旭川の伏流水が約100年にわたって宮下酒造の酒に使われた。85年に選定された名水百選の「雄町の冷泉」(同市中区)と源流は同じ。江戸時代に岡山藩主・池田家の御用水として茶の湯に使われてきた名水だ。

 その名水が「独歩」を生んだ。材料にこだわり、ドイツから麦芽やホップ、酵母を輸入する。おいしいビール造りに妥協はない。

 宮下酒造が地ビール造りに乗り出したのは日本酒消費量の低下▽杜氏の高齢化▽ビール製造の規制緩和―といった背景があった。日本酒は冬季に仕込む。しかも当時の腕が不可欠だった。ビールなら、1年を通じて生産できるとの判断も働いた。

 「独歩」は多種多様に広がった。今やビール9種類、発泡酒5種類。主力となったピルスナー・タイプはどんな料理にも合う。

 地ビール人気にかげりが見え始めた05年ごろから変わり種も開発した。カキに合う白ビール(冬季限定)▽ウナギに合う黒ビール(夏季限定)▽岡山名産の桃の天然果汁を加えた甘い香りの発泡酒▽岡山名産マスカットの天然果汁を使用した発泡酒―など工夫をこらした。

 宮下酒造は「ドイツのビールは土地によって味が違う。日本の大手ビールの味は同じ。”独歩”はオリジナルを追及する」と自信をのぞかせる。

 「独歩」は岡山市内のスーパーや居酒屋で販売し、インターネットを通じた通信販売でも購入できる。問い合わせは宮下酒造(086・272・5594)。

2009年11月16日月曜日 毎日新聞 カキ料理にぴったり 宮下酒造 白ビールを発売

カキ料理にぴったり 宮下酒造 白ビールを発売

 本格的なカキのシーズンに合わせ、酒造会社「宮下酒造」(中区西川原)が、「牡蠣に合う白ビール」を発売した。柑橘系の香りとさっぱりとした辛口でカキ料理に合うという。

 同社によると、昨夏発売した「ウナギに合うビール」に続き、食材との相性をコンセプトにした第2弾。通常の大麦麦芽に小麦麦芽を加え、酸味と芳醇さを出した。白濁したビールは、カキ鍋やカキフライ、生ガキにも合うという。宮下附一竜社長は「(広島、宮城に次いで)全国3番目の各生産地の岡山からカキに合うビールを造りたかった。一つの遊び心として楽しんでほしい」と話した。

 日本酒に使われる雄町米を副原料にした「雄町米ラガービール」も同日発売。軽やかで透明感ある風味が楽しめるという。いずれも330ミリリットル、税込み420円。

2007年12月1日土曜日 毎日新聞 農業産米純米酒 名前を付けて 香り高く、個性豊かな味

農業産米純米酒 名前を付けて 香り高く、個性豊かな味

 来年で創立40周年を迎える農業大学校(赤磐市)は、同校で収穫したヒノヒカリを使った純米酒を醸造し、名称を募集している。予約注文も同時に受け付けており、高田裕史校長は「香りの高い個性のある酒になりそう」と話している。

 ヒノヒカリは県内で最も生産量の多い食用品種といい、酒造りに使われるのは珍しく、依頼を受けた宮下酒造(岡山市西川原)も醸造は初めて。同校では実習用に学生らが年間約200俵を収穫し、農協を通じて販売しているが、今回はうち8俵を日本酒の原料とした。価格は300ミリリットル入りが600円、720ミリリットル入り1500円。

 名称の応募は、はがき1枚に3作品以内。〒701-2223 赤磐市東窪田157 県農業総合センター農業大学校「農大産米純米酒」名称募集係まで。県在住か県内通勤者が対象で、優秀作品には賞金も贈られる。締切は20日消印有効。問い合わせは同校(086・955・0550)。

2007年4月28日土曜日 毎日新聞

毎日新聞 おお岡大

 岡山大農学部の農場で取れた県特産米「アケボノ」使用の日本酒「純米吟醸おお岡大」=写真=が27日、宮下酒造(岡山市)との産学連携で誕生した。

 華やかな香りと、まろやかな味わいが特徴。同大学生協や地元百貨店などで販売する。720ミリリットル1575円で、限定3000本。

 名の由来は学生歌。ラベルに記された歌詞の「歌おう自由と平和のために」との一節通り、明るく楽しい酒としてテンポ良い売れ行きに期待。

2006年7月28日金曜日 毎日新聞 岡大と宮下酒造がコラボ 日本酒「おお岡大」発売

岡大と宮下酒造がコラボ 日本酒「おお岡大」発売

 岡山大農学部と宮下酒造(岡山市)の連携から生まれた日本酒「おお岡大」が27日、岡山市表町2の天満屋岡山店地階・フーズパレットで発売された=写真。

 使われた酒米は農学部の農場で栽培した「アケボノ」。販路開拓の一環として、農学部が宮下酒造に醸造を持ちかけた。本醸造で720ミリリットル1050円。すっきり辛口で飲みやすいが、跡にコクも残る味わい。

 名前の由来は岡山大の学生歌。40台以上のOBはよく歌うといい、ラベルには歌詞もつけた。農学部の神埼浩副学部長は「現役学生の懐にもやさしい価格。幅広い年代に飲んでほしい」と話している。

2006年4月14日金曜日 毎日新聞 紫芋使い発泡酒 「スウィートポテト独歩」発売

紫芋使い発泡酒 「スウィートポテト独歩」発売

岡山市西川原の宮下酒造(宮下附一竜社長)は、農産物などを直販する有限会社「みどりの館みやも」(玉野市田井)と協力し、玉の特産の紫芋を使った発泡酒「スウィートポテト独歩」を発売した。透明な紫色で、さわやかな紫芋の風味が楽しめる。

宮下酒造は桃やマスカットの果汁を使った発泡酒「フルーティ独歩」を製造、販売している。「道の駅みやま公園」(同)に店舗がある「みどりの館みやま」はパンやソフトクリームなど紫芋の加工製品の開発を進めており、昨年秋ごろ宮下酒造に発泡酒造りを依頼。約半年間の共同研究を経て商品化が実現した。

新発泡酒は、紫いもの粉末を麦芽とともに糖化。色素のアントシアニンはろ過の過程で減るが、2次発酵で粉末を追加して熟成させ、紫色に仕上げることに成功した。ベルギー酵母を使っており、香り高く清涼感があるのが特徴。宮下社長は「紫芋が原料なのは珍しく、将来は全国で販売したい」と話している。

アルコール度数は5%。330ミリリットル入りで1本390円。みどりの館みやまや県内の百貨店などで販売する。問い合わせは宮下酒造(086・272・5594)。