清酒

明治から昭和28年までの酒税の推移について(2013年12月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

戦前の酒税は、昭和19年に蔵出税になるまでは、造石税でした。造石税とは製造したお酒の量に課税する従量税方式のことです。明治11年(1878)の「酒類税則」の改正によって、清酒は1石(180L)につき金1円と決まりました。その後の推移は次のとおりです。


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平成18年広島国税局鑑評会 表彰式祝辞(2006年11月号)

日本酒造組合中央会 中国支部長
宮下附一竜

 日本酒造組合中央会中国支部長の宮下でございます。一言ご挨拶をさせていただきます。

 本日は、平成18年広島国税局主催の清酒鑑評会表彰式がこのように盛大に開催されましたことをお慶び申し上げます。また、入賞されました皆様、誠におめでとうございます。そして、お世話になりました広島国税局の皆様に厚くお礼申し上げます。


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Blue Oceanをめざして(2006年2月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

 今の清酒業者にとって、最もきつい言葉は次の言葉ではないかと私は思います。

「産業の成熟度と企業の成長率や業績は無関係である。成熟産業というようなものは存在せず、停滞した経営があるだけである。」(ストレッチ・カンパニー、16ページ)


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欧米諸国のビール減税制度について(2005年11月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

(1)はじめに
平成15年4月に「ビールに係る酒税の税率の特例の創設」ということで、地ビール製造者に対し参入促進及び創業期における経営基盤の強化に資する観点から、3年間の期間限定で、販売数量200KLまでの範囲内において20%の酒税の軽減が実現することになり、現在実施されています。 そして、その3年の期限が平成18年3月31日に迫ってきています。来年の通常国会において期限を延長していただかないとこの制度は消滅してしまいます。


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顧客価値の創造(2005年10月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

  1. 清酒業界の現状
    1. 需要の大幅減少
      1973(昭和48)年度――― 1.754.925kl(9.747千石)
      2004(平成16)年度―――  752.969kl(4.174千石) 43%
    2. 平成6年度頃より減少率の拡大
      特に平成16年度の対前年比は10.5%の減少
      焼酎の台頭によるものか
  2. 清酒衰退の原因はどこにあるのか ――― 深い反省
    1. 市場の変化に鈍感な「ゆでガエル現象」
    2. 顧客価値という視点の欠如
      <参考1> 成長が止まったとき、企業は衰退する
      成長できない五つの理由(「成長し続ける会社」マイケル・トレーシー著)
      ・ 長年にわたって、顧客が求める価値を無視し、特権に甘えてきた
      ・ 成長が急停止した市場で、無理な事業拡大をはかった
      ・ 「独占」という優位性が失われた
      ・ 顧客の価値観が大きく変化したことを見逃した
      ・ 次の時代に求められるニーズに応える、新手のライバル企業に不意を突かれた
      <参考2> 真の顧客中心のビジネス・デザイン(「プロフィット・ゾーン経営戦略」26ページ)
      「その結果、多くの業界の顧客が、退屈し、怒り、そして関心を失っている。そうした業界には非常に類似したビジネス・デザインが蔓延しており、同じやり方による競争が展開され、顧客中心というより製品中心の思考となっている。 こうした状況は、起業家や新規参入者にとって大きな機会となる。起業家や新規参入者が、業界の外部者である必要性はない。 あなたの会社であってもよい。重要なのは、顧客の優先事項を理解することだ。」
  3. 顧客価値の創造
    1. 顧客価値とは、「製品やサービスを提供する機能ではなく、顧客から見てどのような利点、あるいは、どのくらいの価値があるか」ということ
    2. 顧客価値の創造とは、企業の消費者に対する驚きの提供によって、価値観の変化をもたらすこと。
    3. 価値創造のタイプ
      1. 製品再評価による「驚き」のコストは、新製品・サービスの開発や生産のコストは発生しないが、新しい価値観を構築するコストとそれを普及させるコストがかかる。
      2. 製品改良による「驚き」のコストは、既存製品・サービスとの差を増分的に新製品・サービスに付与することで発生するコストである。
      3. 製品革新による「驚き」のコストは、新製品・サービスの開発とその生産コストからなるが、製品革新による驚きは既存の価値観で評価できない独創性によって引き起こされる。
    4. 価値創造とブランド
      1. 「驚き」を生み出す能力には、新製品・サービスを生み出す能力と新しい価値観を構築する能力がある。
      2. 新しい価値観を構築する能力は、社風や企業文化に起因すると考えられる。したがって、優れた製品開発・生産・マーケティングの能力、革新的な社風・企業文化が「驚き」を生み出す源泉と考えられる。
      3. 消費者は企業から「驚き」を連続して与えられることによって顧客価値創造という点で企業を高く評価し、企業は顧客のロヤリティを獲得し、ブランドが形成されていくと考えられる。
      4. ブランドをこのようにとらえると、消費者は企業のブランドに基づいて「驚き」を期待するようになる。企業にとって、ブランドは「驚き」を与える源泉と位置づけられ、ブランドは顧客価値創造に寄与するといえる。
      5. ブランドは、優れた製品開発・生産・マーケティングの能力と革新的な社風・企業文化、そして、それらを維持していく能力である。
      6. 「驚き」をキーワードとした顧客価値創造は、企業が製品・サービスを生産・提供すること以上の内容をもつと思われる。こうした価値観の変化を伴うような顧客価値創造は、成熟化した社会においてはその重要性がますます高まっていくと予想される。

酒税と西洋事情(2005年8月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

 福沢諭吉先生が「西洋事情」を刊行したのは、慶応二年(1866)のことである。 「西洋事情」は大ベストセラーになり、この本によって、西洋の政治、風俗が紹介されたのである。 福沢先生が咸臨丸に乗ってアメリカに行ったのは、1860年のことであり、幕府の遣欧使節団の一員として、ヨーロッパに出帆したのは、1862年のことである。 この旅行の見聞が元になって「西洋事情」が出来上がるのである。


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清酒の「制度改革」について(2004年11月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

今なぜ清酒の「制度改革」が必要なのか

  1. 環境変化に対応できない業界と行政
    1. 業界は、免許制度の上に経営が行われているため、行政及び業界団体に対する依存意識が強く、危機意識に乏しく、改革への意識が低い
    2. 行政は、時代の変化の後追いになっており、酒税制度の矛盾に適切に対応できていない
  2. 今日の清酒業界の苦境を打開するためには、業界一致の共通認識として「顧客中心思考」の確立が必要である。
    1. 顧客ニーズの変化
      1. 顧客はどのように変化しているのか
    2. 顧客中心思考の必要性
      1. 顧客にとって最も重要なのは何か(顧客価値の追求)
      2. 製品中心の市場シェアから顧客中心と利益中心思考へ
    3. 顧客中心思考による業界の再構築
      1. 明日の顧客の優先事項は何か
      2. 将来を定義するということは、明日の顧客の優先事項を予測することである
  3. 酒税制度の問題点
    「顧客中心思考」の立場から酒税制度の問題点を全面的に見直すことが必要である

    1. 酒税制度全般の見直し
      1. 酒類の分類・定義の簡素化
      2. 酒類間の税率の簡素化
    2. 日本酒の再定義
      1. 日本酒とはどのような酒かという原則の確立
    3. 分かりにくい清酒の内容表示
      1. 顧客の信頼を高めるために、「顧客中心思考」に立って表示を見直す
  4. 消費税の引き上げと酒税
    1. 2007年度頃から消費税が引き上げられるとすると、酒税の減税を含め酒税制度の全面的見直しが行われる可能性が高い
    2. 租特法87条の期限は平成20年3月までであるが、全面見直しに含まれる可能性がある
    3. 2015年までに消費税が15%まで引き上げられるとすると、酒税制度そのものの必要性が議論される
    4. 従って、消費税の引き上げまでに、酒税制度についての業界としての対案をまとめることが必要である

「大和魂」と「酒造家魂」(2004年9月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

 安政六年(1859年)十月二十六日、処刑の前日吉田松陰が江戸伝馬町の牢内で書き上げた遺書である「留魂録」(りゅうこんろく)の冒頭には、「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」という和歌が書かれています。


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「武蔵鍔」について(2002年11月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下附一竜

 2003年度のNHKの大河ドラマに「宮本武蔵」が決まり、岡山県ではこの機会を利用して、観光に力を入れようとしています。 そこで、当社といたしましても「武蔵鍔」(むさしつば)という銘柄の清酒を11月より新発売いたしました。


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中国訪問記(2002年4月号)

宮下酒造株式会社
社長 宮下 附一竜

 3月の中旬、中国広東省広州、珠海を訪問する機会がありました。 中国訪問は十数年振りで、前回は紹興酒の見学に行きました。その時と変わり様ははげしく、変化に驚きました。 りっぱな高速道路ができ、たくさんの自動車が走り、人々の服装はカラフルになり、明るい表情でした。 改革開放政策は現在のところ成功しているように思われます。


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