おお岡大

2008年2月16日土曜日 山陽新聞 日本酒「おお岡大」プロジェクト 学生ら酒造り挑戦 来月末まで 宮下酒造で計五回

日本酒「おお岡大」プロジェクト 学生ら酒造り挑戦 来月末まで 宮下酒造で計五回

 岡山大は十五日、同大付属農場の収穫米を使った日本酒「おお岡大」の酒造り体験プロジェクトを始めた。学生らに醸造現場を肌で感じてもらおうと初めて企画。三月末までの計五回、醸造元の宮下酒造(岡山市西川原)で、麹造りから仕込みまで一連の作業工程を学ぶ。

 この日は学生と教員の十五人が、宮下晃一取締役工場長から「日本酒造りは麹の出来が重要」などと説明を受けた後、米が蒸し上がる様子や麹室などを見学。発酵タンクに入った水と麹、蒸し米をリズミカルにかき混ぜる社員の動作をカメラに収めた。

 同プロジェクトは次回(十九日)から純米吟醸造りの実習に入る。農学部二年大山愛茜さん(二〇)は「思っていたよりも手作業の部分があったので新鮮だった。自分で造った日本酒がどんな味になるのか今から楽しみ」と話していた。

 「おお岡大」は岡山大と宮下酒造が二〇〇六年から製造。今年は本醸造と純米吟醸を各三千本(一本七百二十ミリリットル入り)販売する予定。

2008年2月15日金曜日 山陽新聞夕刊 日本酒「おお岡大」造ろう 岡山大体験プロジェクトスタート 来月まで5回 学生ら醸造場で実習

日本酒「おお岡大」造ろう 岡山大体験プロジェクトスタート 来月まで5回 学生ら醸造場で実習

 岡山大は十五日、同大付属農場の収穫米を使った日本酒「おお岡大」の酒造り体験プロジェクトを始めた。醸造現場を知ってもらおうと初めて企画。三月末までの計五回、宮下酒造(岡山市西川原)の協力を得て、学生らが麹造りから仕込みまで一連の作業を学ぶ。

 この日は学生と教員の計十五人が参加。宮下晃一取締役工場長から「日本酒造りは麹の出来が重要」などと説明を受けた後、一行は工場に異動。機械を使って炊き上がった蒸し米に麹菌を付ける様子や、社員が水と麹入った発酵タンクに蒸し米を入れる作業などを興味深そうに見学した。

 同プロジェクトは次回(十九日)から実習に入る。農学部二年三上友理恵さん(二〇)は「今日の見学で大体の流れがつかめた。酒造りはめったにできない体験なので楽しみ」と張り切っていた。

 おお岡大は岡山大と宮下酒造が二〇〇六年から製造。今年は本醸造と純米吟醸を各三千本(一本七百二十ミリリットル入り)販売する予定。

2007年5月31日木曜日 朝日新聞 夕刊 岡大産のコメで純米吟醸酒発売 「おお岡大」第2弾

岡大産のコメで純米吟醸酒発売 「おお岡大」第2弾

 岡山大学の農場で収穫されたコメ100%の日本酒「おお岡大」の第2弾として、「純米吟醸酒 おお岡大」ができあがり、醸造元の宮下酒造(岡山市西川原)から発売されている。720ミリリットル入り、1575円(税込)。

 昨年初めて仕込まれた本醸造酒と同様、ご飯にも酒米にもなる同大学産のアケボノという品種を使用。精米歩合を本醸造の70%から、さらに米粒の中心だけを残す60%にした。吟醸酒特有の香りが出やすい酵母と味わい豊かな酵母の2種類を使い、10度前後の低温で通常より長い28日間かけて発酵させたという。ラベルは本醸造酒が銀色なのに対し、黒を採用。同大学の学生歌「おお岡大」の歌詞をあしらうスタイルは踏襲した。

 純米吟醸のほか、今年も本醸造(720ミリリットル入り、1050円)を仕込んだ。ともに3千本用意し、同大学生協、大学周辺のコンビニエンスストア、岡山市内の百貨店などで販売中。宮下酒造ホームページ(https://www.msb.co.jp/)での通信販売もある。

2007年5月25日金曜日 山陽新聞 夕刊 岡山大生が作ったコメ使用 日本酒第2弾 ネット販売で人気

 岡山大生が作ったコメ使用 日本酒第2弾 ネット販売で人気

 岡山大(岡山市津島中)と宮下酒造(岡山市西川原)は、同大付属農場で収穫したコメを使った日本酒の第二弾として、「純米吟醸 おお岡大」を新たに製造。インターネットなどで販売し、県内外から人気を呼んでいる。

 七百二十ミリリットル入りで、千五百七十五円。同農学部付属山陽圏フィールド科学センターの八浜農場(玉野市八浜町大崎)で収穫した岡山県特産米「アケボノ」六.二トンを使用し、三千本を製造した。

 昨秋、同様に造った本醸造酒が卒業生などの間で話題となり、三千本が半年で完売。今年は二種類計六千本を売り出した。好評のため、来年はさらに生産を増やす計画という。

 同大農学部の神崎浩学部長は「きめ細かな味で、香りも楽しめる。岡山大だけでなく、産学連携で岡山のブランド力アップにも努めたい」と話している。

 宮下酒造ホームページのほか、同大生協や県内の百貨店、スーパーでも販売している。

2007年5月12日土曜日 読売新聞 コメ良質 初の純米吟醸 岡大ブランド酒 本醸造に加え 各3000本限定

コメ良質 初の純米吟醸 岡大ブランド酒 本醸造に加え 各3000本限定

 岡山大農学部は、同大の学生や院生が研究用に育てたコメを岡山市の醸造会社・宮下酒造に提供し、共同で岡山大ブランドの日本酒「おお岡大」を醸造、販売を始めた。昨年も造った「本醸造」に加え、今年は初めて「純米吟醸」を生産。各3000本を大学周辺や百貨店で限定販売している。

 同学部の学生らは、玉野市などにある同大の水田で、栽培研究用に毎年コメを育て、年間約50トンを収穫。昨年、このうち酒造りに適した品種「アケボノ」5トンを同社に提供し、初めて「おお岡大」を造った。「本醸造」をインターネットなどを通じて販売したところ、全国の卒業生らから注文が相次ぎ、好評だったため、今年も生産した。

 今回は「アケボノ」6.2トンを提供。日照時間が長いなど気象条件がよく、前年より良質のコメが収穫できたため、「本醸造」より格上の「純米吟醸」も造った。同社の宮下附一竜(60)は「他産地のアケボノより良質で、純米吟醸でもいける、という手応えがあった。香り高い酵母を使い、納得の出来になったと話す。

 「おお岡大」は、黒いラベルに同じ名前の同大学生歌の歌詞をあしらい、720ミリリットル瓶入り。「本醸造」は1050円、「純米吟醸」は1575円。同大の生協で売るほか、津島キャンパス周辺のスーパーなど5店と天満屋岡山店、岡山高島屋でも販売中。インターネット通販は同社HP(https://www.msb.co.jp/)で。

 神崎浩学部長は「在学生や全国の同窓生に幅広く飲んでもらいたい。大学の知名度向上にもと期待している。

2007年4月28日土曜日 毎日新聞

毎日新聞 おお岡大

 岡山大農学部の農場で取れた県特産米「アケボノ」使用の日本酒「純米吟醸おお岡大」=写真=が27日、宮下酒造(岡山市)との産学連携で誕生した。

 華やかな香りと、まろやかな味わいが特徴。同大学生協や地元百貨店などで販売する。720ミリリットル1575円で、限定3000本。

 名の由来は学生歌。ラベルに記された歌詞の「歌おう自由と平和のために」との一節通り、明るく楽しい酒としてテンポ良い売れ行きに期待。

2007年1月9日火曜日 DIME NO.02/03(小学館)

佐々木ゆりの「すべからく研究は製品たるべし!」シリーズ第1弾
大学は美味しい!! 第十八回
岡山大学の本醸造酒「おお岡大」

小学館発行のDIME(NO.02/03 P.140-143)という雑誌に「おお岡大」が大きく取り上げられています。 誌面は全国の書店、コンビニでご確認ください。

岡山大学の本醸造酒「おお岡大」
岡山大学の本醸造酒「おお岡大」

2006年12月29日金曜日 朝日新聞 街と育つ 収穫した米、独自の地酒に

街と育つ 収穫した米、独自の地酒に

 大学って、どんな人たちが、何を勉強している場所?――。地域の人たちの、そんな素朴な興味にこたえようという動きが大学で広がっている。出店の運営、催しへの協力、新商品の開発・・・・・・。形態は様々だが、いずれも地元に深く溶け込み、「地域貢献」を志している点で共通する。大学と地域のきずなをどう強めていくか。その取り組みを追った。

 今年7月、宮下酒造(岡山市西川原、宮下附一竜社長)から、岡山大学産のコメ100%の日本酒が発売された。学生歌の一節からもらった名前は「おお岡大」。ラベルには学生歌の歌詞も印刷されている。「すっきり飲みやすい味」と評判で、東京や大阪などに在住の卒業生からの注文も多いという。

 岡山大農学部付属山陽圏フィールド科学センターには、岡山市津島桑の木町のキャンパス内と、玉野市八浜町大崎の農場に計約10ヘクタールの水田がある。キャンパスの水田では毎年、農学部1年生が田植えの実習をし、2年生の一部は助走や稲刈りを体験する。収穫されたコメは「岡大ライス」として、キャンパス内の販売所で市民に売るほか、大学生協の食堂で提供される。

 「コメがあるなら、学会などの会食の際に食堂で提供する地酒が造れるのでは」――。大学生協の理事に昨年就任した、フィールド科学センター担当の斉藤邦行教授(作物学)は、こんなアイデアを温めていた。毎年収穫されるコメ約45トンのうち、約半分は岡山以外であまり栽培されていないアケボノという品種。粒が大きく、日本酒用にも向いている。発酵が専門の神崎浩教授(応用微生物学)がこの話を聞き、「岡山大の存在感をアピールできる品になるかも」と、県酒造組合連合会を通して今年1月、宮下酒造に打診した。

 宮下酒造では、岡山大のコメで仕込むのは初めてだったため、酒造りに向いているかどうかがわからないので、純米酒や吟醸酒ではなく、本醸造酒として仕込んだ。味や香りをよくしようと、コメの重さが元の70%になるまで精米した。仕込みを担当した社長の長男の宮下晃一工場長(29)は「酵母の種類を変え、香りは控えめで味がまろやかな酒を目指した」という。

 酒の名前は、宮下酒造と両教授らが相談して「おお岡大」に。ラベルは宮下酒造で考えた複数の案を、神崎教授の講義を受ける学生を対象にアンケートして決めた。720ミリリットル入り1050円(税込み)で、計3千本を販売した。大学周辺のコンビニやしないの百貨店で販売しているほか、大学生協食堂でメニューに取り入れている。手ごろな値段なので、学生が帰省するときなどの手みやげとして人気という。

 斉藤教授のもとで稲作を研究している大学院生の大江和泉さん(26)は「研究室を訪れる卒業生らと一緒に飲むことも。フルーティーでおいしいですよ」。

 評判を受け、宮下酒造では2シーズン目に、本醸造酒のほかに、より高級な純米酒も仕込、セットで販売することを計画している。

2006年7月28日金曜日 毎日新聞 岡大と宮下酒造がコラボ 日本酒「おお岡大」発売

岡大と宮下酒造がコラボ 日本酒「おお岡大」発売

 岡山大農学部と宮下酒造(岡山市)の連携から生まれた日本酒「おお岡大」が27日、岡山市表町2の天満屋岡山店地階・フーズパレットで発売された=写真。

 使われた酒米は農学部の農場で栽培した「アケボノ」。販路開拓の一環として、農学部が宮下酒造に醸造を持ちかけた。本醸造で720ミリリットル1050円。すっきり辛口で飲みやすいが、跡にコクも残る味わい。

 名前の由来は岡山大の学生歌。40台以上のOBはよく歌うといい、ラベルには歌詞もつけた。農学部の神埼浩副学部長は「現役学生の懐にもやさしい価格。幅広い年代に飲んでほしい」と話している。