2007年2月7日水曜日 読売新聞 チョコの香りの発泡酒 岡山の酒造会社 バレンタインデー当て込む 限定1万本のどごしすっきり

チョコの香りの発泡酒

 もうすぐバレンタインデー。甘いものが苦手な男性に、カカオの香りのお酒がいかが--。岡山市の酒造会社「宮下酒造」(宮下附一竜=ぶいちろう=社長)が、バレンタインデーのプレゼント用に、カカオエキスを入れた発泡酒「チョコレート独歩(どっぽ)」を開発、本格的に販売し始めた。ほとんど甘みなしにチョコレートの香りを楽しめるという。

 同社によると、主力の酒についでビールの人気が高いが、その生産量は忙しい夏に比べて1~2月は激減。何とか冬場の醸造量を増やせないかと考え、バレンタインデーに着目、一昨年秋からチョコレートを入れた酒の開発を始めた。

 当初はリキュールや焼酎を思索したが、アルコール度数が高いものにはカカオエキスが混じらない。ビールでためし、ホップと同時にカカオエキスを入れると、煮沸と発酵を経てよくなじむことが分かった。黒ビール用など3種類の麦芽を使うと、すっきりと、のごごしの良いチョコレートの発泡酒ができあがった。

 昨年約3000本を試験販売したところ、1週間で売り切れる人気商品に。今年は麦芽を7種類に増やし、コクと香りを深めた。

 宮下晃一工場長(29)は「チョコレートの香りが十分楽しめる発泡酒に仕上がった。食膳や食後、チョコレートケーキに合わせるなど、自分に合った飲み方で楽しんで」とPRしている。

 330ミリリットル入り、1本357円(税込み)。限定1万本。スーパーや百貨店、インターネットを通じて販売している。

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